高齢の患者さん、両親の介護をして感じたことをまとめました。
認知症は介護する人の人生も奪ってしまいます。親や身近な方の行動や言動に『おやっ』て思ったらぜひ試してみてください。身近な方の認知障害でお困りの方の参考になれば嬉しいです。
1 水素の活用
水素は地球上で最も小さな物質で、免疫を活性化し、がん・認知症・肺炎を予防することができます。
ビタミンなどの大きな物質では通り抜けることができない脳内(脳血液関門)まで入って老化を抑えるはたらきがあり、多くの有効性が報告されています。
水素サプリメントで短期間のうちで認知機能が改善した例(「マイナス水素イオンの効力」 若山利文著)もあります。
最近では、水素吸入サロンやクリニックがあり気軽に体験ができます。
また家庭用で水素吸入器や水素風呂をレンタルすることもできます。試す価値はあると思います。
2 「首わしづかみ」で首こりを解消する
首にある重要な血管が首コリによって圧迫されると、脳の中で脳脊髄液の循環が悪くなり、脳細胞にダメージを与えてしまうと考えられてます。
海馬という短期記憶を司る脳の部位も影響を受け「今さっきの記憶」が思い出せなくなります。これがアルツハイマー型認知症の初期症状です。
脳脊髄液の循環の改善は「首わしづかみ」が有効です。
方法は、左手を首の後ろに回し指に力を入れて首をわしづかみします。首周りの筋肉は凝りやすい筋肉なので、日頃から習慣的にケアしていただきたいです。
3 下腹部を温める
お腹(おへその下辺り)を温めると脳脊髄液の循環が改善し、不眠症や食欲不振も解消されます。以前ブログでご紹介した海水温熱セラピーは認知症予防になります。
4 良質な睡眠をとる
夜間の無呼吸症候群による「ひどいいびき」や口呼吸があれば、まくらの高さが合ってない場合があります。それでも収まらない場合は、市販の口呼吸テープやテーピング用のテープを利用し鼻呼吸になるようにします。
認知機能障害は、加齢とともに増加しますが、無呼吸症候群がある場合は、健常者と比べて2.2倍~16.5倍の発症率となり決して少なくありません。
5 認知症外来や物忘れ外来でどの程度進んでいるか確認する
もの忘れが多いからとすぐに認知症と決めつけてしまうのは早計ですが、嫌がる親に認知症の検査を受けてもらうのはなかなか難しいです。
本当に説得するには、ある程度は正直な気持ちを親を傷つけないように伝えることも必要です。
まだ元気なうちに受けておくのが良いのが「要介護認定」です。
本来は要介護の前の段階で、「要介護にならないために受けておくもの」です。状態によっては「該当しない」と却下されることもありますので、主治医に確認すると良いです。
認知症状と似ている脱水症状
水分が不足すると脱水になり、ひどくなると意識がぼんやりする「せん妄」が起こります。 日付や場所がわからなくなり、つじつまが合わない言動になり、幻覚が出ることもあります。
せん妄は認知症の症状によく似ていますが、認知症ではありません。 脱水によるせん妄は水分補給で改善しますが、認知症の症状は水分補給では改善しません。
最後に
認知症の初期や軽度認知症(MCI)の段階であれば日常生活に支障ない状態まで戻すことは可能と考えています。
早く対処すれば何とかなります。
「歳のせいだと決めつけない、あきらめない、これ以上悪化させない」ように予防を考えることが大切です。
参考書籍
1日1分「首わしづかみ」で脳脊髄液を流しなさい 宮城旺照著
親を寝たきり・要介護にしないたった6つのこと 平松 類著
参考ホームページ
認知症、病気のはなし 北海道中央労災病院
水素吸入療法 りんくうメディカルクリニック